推薦!太陽の塔
今回、月光堂書店が推薦したい小説は「太陽の塔」(森見登美彦/2003年)。
失恋した時に初めてわかる、心が奪われるほど、研究をしたくなるぐらい好きだということ。
・本作の語り手、ほぼストーカーな私
・太陽の塔をこよなく愛してる、水尾さん
・物語のキーマン、飾磨大輝
・私と不毛な対立する、遠藤正
「私」と「水尾さん」とのこと。
四条河原町ええじゃないか騒動…最初からクライマックスまで一気読みしてしまう文句なしの快作です。
私と悪友達との交流、遠藤との不毛な戦い、
水尾さんとの愉快な毎日が本当に愛おしい。
クライマックスの「四条河原町のええじゃないか騒動」は文の中にある「ええじゃないか騒動」が実際にその場にいるようで面白い。
文庫本の226頁〜227頁の「私は色々なことを思い出す。…」は、最高に好きな文章なのは間違いない。
琵琶湖疏水記念館を訪れてみたいし、下鴨神社の納涼古本市に夢中になってみたいし、夜ごと太陽の塔の夢を見てみたい。
森見登美彦のデビュー作で、この後に続く作品ですが同じような世界観があるので是非、一番始めに読んでいただきたいです。