推薦!凍りのくじら
今回、月光堂書店が推薦したい小説は「凍りのくじら」(辻村深月/2005年)。
藤子・F・不二雄のドラえもんへのオマージュが詰まった、少し不思議な物語。
・失踪した写真家の父を持つ、芦沢理帆子
・理帆子に写真のモデルになってほしいと頼む、別所あきら
・理帆子の元彼、若尾大起
・口が聞けず訳ありな、松永郁也
・ある事件で話が出来なくなってしまった、ふみちゃん
高校生の理帆子がある事件に巻き込まれて行く中で、少し不思議な出来事が起こる。
少しづつ精神が壊れていく若尾大起の変わりようが怖いが、この小説の見どころの一つなのかもしれない。
思春期の独特な雰囲気が表現出来てる素敵な小説だと思います。
また、辻村深月作品には世界観が繋がっていて今回の「凍りのくじら」に出てくる登場人物が他の作品に出てくるのが、また面白いです。