推薦!すべてがFになる
今回、月光堂書店が推薦したい小説は「すべてがFになる」(森博嗣/1996年)。
妃真加島(ひかまじま)の真賀田研究所で起こる不可思議な事件。
登場人物の魅力があって良いです。
・優秀な研究者が集まる真賀田研究所
・最高の天才、真賀田四季
・情熱な大学生、西之園萌絵
物語の世界は1994年の夏という設定ですが、物語の中でのインターネットの可能性や現実的なプログラムの知識が凄いので全然古くないです。仮想現実など今に繋がっている、ゲームとインターネットの融合がすでに小説の中に出てくるので面白いです。
ネタバレになってしまうので、深くは言えませんが、事件のトリックは他に類を見ないものですが、真相はしっかりと初めの方にあるので、わかる人は早い段階でトリックを見抜いてしまうと思います。
こういう所も読んでいて楽しいですね。
西之園萌絵と犀川創平の関係など、凄い良いです。「すべてがFになる」がシリーズ1作目なので、この後にいろいろと事件に続きますの是非、初めに読んでおくと良いです。
ちなみ、原作とは少し違いますが、2014年には西之園萌絵を武井咲、犀川創平を綾野剛でドラマ化しているので是非、要チェックです。